le monde lunatique

白銀色の月光を浴びて、狂ってしまったのは世界?それとも私?

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桑原茂夫の詩集『いのち連なる』

すぐ下に書いた種村季弘さんの遺著『雨の日はソファで散歩』(筑摩書房)を編集した桑原茂夫さんの詩集『いのち連なる じんるい学序説』が思潮社から出た。

inochi.jpg

帯の紹介文によれば、これは、<「ほろびた町」、ひとびとが去っていった町に立って、あなたも詩人とともに問いかけるだろうか。「滅び」とは、「甦り」とは、なになと。「いのち」と「記憶」のつらなりを、ファンタスティックにリアリスティックに、かつまた叙事詩的に抒情的に、19年の歳月をかけて読解してみせる連作詩篇>という。この詩集の内容の紹介は、以上の文章につきているように思われる。
あえて感想を書くとすると、1993年に発表された「にぎやかな町のひとびとーー都市について語るための1995年夏の記録」という散文詩が、ほろびた町、過ぎ去った光景に対する桑原さんの思いのたけを見事に形象化しており、詩集全体の核になっていると思う。これは、美しい<コトバ>を連ねた心地よさをもたらす詩集ではなく、才気ばしったところもない。むしろ思念をそのまま<コトバ>にしたともいえる、愚直で重厚な詩集だ。
ちなみに、桑原さんはかつて『現代詩手帖』の名編集長であり、詩人としてだけでなく、編集者としても広く活動している。<コトバ>を知悉しているがゆえに<コトバ>には走らない。桑原さんの人格と<コトバ>が、この詩集ではみごとに一体化している。
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  1. 2005/08/26(金) 14:01:35|
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